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その汚れは? 洗浄Vol.4

洗浄のお話の4回目です。


これまでは洗浄対象物、つまり「汚れ」について説明しました。

次にそれに適合した洗浄液・洗浄剤の選択方法。

キーワードは「相溶性」。

汚れと同質の洗浄剤が最も効果的な洗浄力を発揮するとお話しました。

さらに、前回複合した汚れはどうしたらいいのか。

水切り置換などの前処理(プレトリートメント)をうまく利用すれはいいのと、ハイブリッド型の洗浄工程を設計する、という2つの方法をお伝えしました。

さて今回は「汚れをどう落すか?」、洗浄方法にはどんなやり方があるのかをお話します。

拭き取り、ブラッシング、シャワー、浸漬、加温浸漬、超音波浸漬、超音波減圧浸漬…だんだん呪文のように長くなっていきますね(笑)。

洗浄工程のコンビネーション、設計はある意味で無限です。

ここでは代表選手を上げますのでアウトラインをご理解いただきたいです。

1. シャワー洗浄

これはそんなに説明することは少ないですが、シャワーで洗浄剤を吹きかける方式です。

ノズルの選択、シャワー圧力、洗浄液の循環方法、洗浄液の入り込む汚れの除去方法などの条件を検証しながら設計していきます。

ただしシャワーが届く範囲でしか洗浄できませんので複雑な形状のものは不向きです。

2. 超音波洗浄

正に文字通り「音」の力でモノを洗う方式です。

一番身近な例は、メガネレンズの卓上洗浄器です。

眼鏡屋さんに行くと必ず置いてあってお願いすると洗ってくれますよね。

ある周波数帯の音を「振動子」というもので電気的に発音させると音の粒子が対象物にあたって付着していた汚れを剥がし落とすという原理です。

精密洗浄、超精密洗浄では必須の洗浄方式です。

HDDの読み取りヘッドなどの部品を洗浄する場合は、超微細なパーティクルを除去するために超音波を当てます。

この時の周波数帯の選択によってパーティクルの落ち具合が決まります。

ただし周波数が強すぎると微細な製品にエロ―ジョンという傷ができます。

バランスの取れた洗浄条件の検証が必要ですね。

超音波洗浄の場合は洗浄液の中に混入している空気が洗浄性を阻害する場合があるため、減圧脱気して洗浄する場合もあります。

ただし超音波は直進する性質ですから、製品の裏側など影になる部分を洗うことはできません。

3. 流動・揺動洗浄

汚れた製品をそのまま洗浄槽に浸漬するのと、槽の中で液を流動させたり、製品を揺り動かしたりするだけで洗浄能力は何倍にもアップします。

家庭用の洗濯機もそうですよね。

この場合は洗濯槽がそのまま動いて水の流れを作って衣服に付着した汚れを流れの力で剥がし落とすことが目的です。

工業用洗浄プロセスでも全く同じメカニズムで洗浄が実際に行われています。

比較的むらなく洗浄することができますが、洗浄力は超音波洗浄などに比べると弱いという欠点があります。

以上、洗浄方式の代表選手3方式のご紹介でした。

この3方式をベースに様々な組み合わせを作って最適洗浄工程を設計し検証する作業がとても大事です。

以前もお話しましたが、洗浄工程はQCD(品質・コスト・安定性)全てが整わないと必ず失敗します。

私たち洗浄のプロフェッショナルにぜひご相談ください!

かなりわかりづらいですが、洗浄している動画リンクを貼りつけておきますので是非ご覧ください。

↓↓↓↓↓ハイブリッド型の洗浄装置の動画↓↓↓↓↓

水性の汚れと油性の汚れが2種類!しかも汚れに応じて洗浄剤も2種類!しかし洗浄装置は1ライン!

洗浄はなかなかお客様にその工程に必要な費用やコストを認めていただけないことが多い工程です。

いつどんな製品が入ってくるかわからない中小企業の工場現場では柔軟で投資金額を抑えた洗浄設備が必要です。

製造業の皆さま、ぜひとも洗浄工程を安くあげましょう!

日本化材は色々考えます。

考え抜いてお客様に最適提案を心掛けております。

よかったら当社のホームページをご覧になってください。 https://www.nipponkazai.com/ 化学材料をお客様のニーズに合わせて開発し、カスタマイズすることを得意にしています。


ケミカルであなたのニーズを開発します!!!!!

「洗浄工程」って面白い!!!

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