はけの操作の急所
はけの操作の急所
はけは塗ろうとするものに直角が原則
はけは、塗ろうとするものに直角に保持して移動してみると、よく塗れます。 しかし、途中ではけをねかせると塗り跡がかすれて、よく塗れないことがわかります、これをまた直角に戻しますと、塗り跡は始めのときと同じようによく塗れることがわかります。
このことからも、はけは原則的に塗ろうとするものに対して直角でなければなりませんが、ただ手早くはけを操作しますので、実際には移行の速さにつれて、多少ねるようになるのもやむ得ません。
はけは細かく操作しない
はけはなるべく大胆に長く引き伸ばして塗ることが大切です。そのためには、はけにつける塗料の量も多くする必要がありますが、それだけにたれる率も多くなります。
塗料の厚さを平均に塗るために塗料(特にペイントの場合)の塗り方は、1回で厚く塗ろうとしても限度があって、流れてきますし、欠陥も生じます。 その反対にごく薄く塗ったのでは美しい仕上りは期待できません。 つまり、適度の平均した厚さが必要なのです。
①はけにつけるペイントの量を、大体一定になるようにする。
②はけで塗り伸ばす長さを、大体一定になるようにする。
このように、はけにつけるペイントの量を 1/3とか 1/2とかにきめておき、さらに伸ばす長さもだいたい同じにそろえておくと、ペイントの塗り付け量が同じようになることから、全体の厚さもほぼ等しい仕上りになります。
ブラシ塗り
ローラーブラシ塗りは円筒形のローラーに塗料を含ませて塗装する方法と、あらかじめ、はけなどで被塗面に塗料を配り、ローラーで均一に塗り拡げる方法があります。
このほか、ローラーに塗料を供給する方式に圧送式とエアレススプレー式があり、この塗装方法は広い面積を連続塗装するのに適しています。
ローラー塗りの特長は、ローラーブラシが回転して塗装するので,塗るときに抵抗が少なく、作業能率もよいし、スプレー塗装のようにオーバースプレーがないので、塗料の損失が少ないのですが、欠点としては、スチップル状の細かい凹凸を生じることがあります。