わたしがケミカルって面白いなって思ったのは、実は当社に入社してから何年か経ってからのことでした。わたしのキャリアはもともと商学部卒業の言わば「ど文系」。化学とかケミカルなんてわたしにとっては遠い存在でした。そんなわたしがこの日本化材に入社して仕事の中からケミカルの面白さを知るようになりました。
例えば塗料。平凡で何の変哲もない黒いプラスチックのピース。少し青味がかったメタリック塗料を塗装する。その刹那、一気にその表情が変わる。そのピースたち。一つ、また一つ。組み合わさる。アッセンブリー工程。そして完成。シャープでスタイリッシュなデジタルカメラ。掌にずしりとその存在を示す。自分が初めてカメラメーカーのデザイナー様からご依頼を受けて作り上げたメタリックブルーに加飾されたデジタルカメラ。思わず買っちゃいました。いや、買わずにはいられなかった。ささやかな誇りと共に。ーーー続く。
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