各種合成樹脂塗料

アクリル樹脂塗料

アクリル酸エステル、メタアクリル酸エステルなどのアクリル系モノマーを重合させて、得たアクリル樹脂を主成ビヒクルとした塗料で大別すると次のように分類されます。

1) 溶剤形熱可塑性アクリル樹脂塗料

通常アクリルラッカーと呼ばれるもので、自動車の仕上げ用、補修用、アルミサッシ、木工用などがあります。この塗料は常温または低温加熱乾燥が可能であり、光沢保持性、

保色性、耐薬品性、研摩性がよく、乾燥が速い反面、作業性、耐溶剤性が劣ります。

2) 熱硬化性アクリル樹脂塗料

一般にブチル化したメラミン樹脂や尿素樹脂と組み合わせることによって比較的低温(130 ~ 180°C, 20~30分)で硬化乾燥します。この系統の塗料は、1.塗膜硬度が高く、2.耐候性(光沢保持性、保色性)がよい。3.口紅、 インキ、食品、煙草の煙などに対する耐汚染性にすぐれ、2.可とう性に富み、塗装後の各種加工(プレス、切断など)に対して付着性もよい。5.またアルミニウム、銅などの非鉄金属に対する付着性もよく。6.耐熱性(熱による光沢の変化、変色少なく)もよく◎各種化学薬品や合成洗剤など、酸、 アルカリに対してもすぐれた抵抗性を示し、R着色した塗膜は色が鮮明であり、◎高温でも変色しにくいなどから広範囲にわたり使われています。ただし塗料の塗り重ねには層間剥離を起こす危険もありますので、研摩作業を行なうことが大切です。

3) 水希釈形熱可塑性アクリルエマルション塗料

この塗料はアクリル系モノマー、各種アクリル酸およびそれらのエステルに乳化剤を使って水中で乳化重合してラテックスを作り、このラテックスをビヒクルとして顔料を分散させ、添加剤を加えて作ります。

建築物の壁用塗料として酢酸ビニルエマルション塗料やスチレン、ブタジエン、エマルション塗料とともに用いられますが、これらよりも耐水性、耐候性、耐アルカリ性、耐摩耗性、保色性などの塗膜性能がすぐれています。なお、従来この種の塗料は、フラットとよばれるつやのない塗面か、また光沢の低いものでしたが、最近では半つやつや有り塗料も市販されています。

4)水溶性アクリル樹脂塗料

この塗料はアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸などを含む共重合物のカルボキシル基をアンモニアやアミンなどでアルカリ塩にし、水溶化するか、またはメチロール化、あるいはメチルエーテル化して水溶性にします。

この塗料は自動車用下塗り、特に電着塗料用ビヒクルとして用いられます。

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