塗料の樹脂(レジン)のあれこれ vol.6 シリコン編

今回はシリコン樹脂についてお話します。

シリコンは非常に幅広く使用されていて奥の深い樹脂です。

いぶし銀の輝きを持つ、無くてはならない優秀な脇役!

そんなシリコンを少し深掘りしてみましょう。

まずシリコンには無機シリコンと有機シリコンの二種類があります。

無機シリコンはガラス質の性能を持ち極めて硬い塗膜を形成します。

有機シリコンは柔軟性を持っていますが、他の有機物との相性が悪くハジキ易い特長を持っています。

まずこの有機/無機のシリコンに分類を覚えましょう。

それでは次に、シリコン樹脂の特長です。

(1) 硬い=高硬度

シリコン樹脂塗料は硬い、特に無機シリコン塗料は塗料の中での最高硬度を実現します。

通常硬いといわれる塗料がせいぜい2~3H(右記は鉛筆硬度です)です。

これに対して無機シリコンは5~7H、中には9H以上という硬さを実現します。

(2) 温度に強い=耐温冷熱特性

シリコンは温度変化に極めて強い。

一般に―100~250℃の範囲の熱変化に耐えられる、という特性があります。

(3) 紫外線に強い=耐候性

通常のプラスチックは紫外線で黄ばんでしまったり、脆く劣化してしまいます。

シリコンは主成分がケイ素、一般にガラス質でできています。

シリコンは紫外線劣化しにくい特長があります。

(4) 水や油をはじく=撥水性・撥油性

シリコンは水や油をはじきます。

撥水性・撥油性という表現をします。

またシール性といったり、離型性という表現を使うこともあります。

次にこうした特長を生かしてどのような用途で使用されているでしょうか。

まずは、建材に塗装したり、建物のシール材として使用されています。

また、電子基板の防水剤としてコーティングしたり、ストーブや自動車のエンジン回りに使用しています。

そのほかにブラスチックの射出成形用の金型の離型剤として使用されます。

電子デバイス・半導体などの超精密部品から自動車部品・建材まで、あらゆる産業に使われているといっても過言ではないほどのシリコンですが、残念ながら弱点もあります。

それは硬く脆く、割れやすいこと。

しかし、弱点は裏を返せば、他の樹脂ではまねのできない特徴でもあるということ。

コインの裏と表なんですね。

いやあ、本当に塗料開発、機能性付与、って面白い仕事だと思います。

少しでもこの面白さが伝わったら幸いです。


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「機能性塗料」って面白い!!!

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