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溶剤での洗浄方法

溶剤での洗浄方法

揮発性の溶剤で油脂を洗い落す方法であり、一般には塗料用シンナー(ミネラルスピ リット) 軽油ガソリン、キシロール、ソルベントナフサなどの脂肪族炭化水素の混合物四塩化炭素などが用いられます。

これら溶剤による脱脂方法は、極めて簡単で、容器の中にこれら溶剤を入れ、その中に樹塗物を浸し、ブラシやウエス等でよく洗いますが、液が汚れやすい欠点もあります。

また、ガソリンは、引火しやすく、そのうえ揮発性が高いので気化熱によって空気中の水分を冷却し、水滴を生じ、発錆の原因ともなります。溶剤洗浄を行なう際にはこれらの点をよく考え、それぞれ適切なものを選ぶことが大切です。


それには、

1.油脂をよく溶かすもの。

2.揮発性があって、引火性の少ないもの。

3.金属を侵食せず、化学的に安定なもの。

4.人体に有害でないもの。

5.価格の安いもの。

以上のような点を満足させるものでなければならず、その代表的なものとなるとトリクロルエチレン(トリクレン)が一般的です。


この溶剤は、各種の油脂に対し、溶解力がすぐれ、そのうえ不燃性という特性を持っています。

特徴として、

1.不燃性で、空気と混合しても爆発性のガスをつくらない。

2.溶解力が強く、浸透性にすぐれているため、複雑な形状でもよい。

3.沸点が低い(86.9°C) ので気化しやすく、蒸留や回収が容易です。

4.比重が大きいので、作業中になくなることがない。

しかし、このトリクレンは有害薬品に指定されていることから処理槽の設置が必要とな

またほかの作業場と別にして作業を行なうようにしなければ、塗膜面にさまざまな欠陥を生ずるおそれがあります。


アルカリ液での洗浄方法

アルカリ性の薬品で油脂類をケン化(分解)して汚れを取り去る方法で、薬品には素材の種類、汚れの性質、使用方法などによって、いろいろのものが市販されています。

例えば、金属の表面についている油類や汚れが分解されやすい動植物の油や脂肪酸であれば、苛性ソーダや苛性カリだけでも簡単に取ることができますが、不分解性の鉱物油な

どは苛性ソーダでは取れません。そこでこれらの欠点をカバーし、洗浄作用を高めるために、苛性アルカリに弱酸の塩として、炭酸ソーダなどを配合し、更に界面活性剤などを加えた薬品が用いられるようになりました。


特徴としては、

1.加水分解によって、化学的に油脂を溶解するので洗浄効果がよい。

2.油脂を小滴に分けて乳化するので、液に粘着性を生じない。

3.石鹸と同じ働きをするので,粉塵も一緒に吸着して取れる。

4.装置も比較的簡単なので安くつく。

これらの方法を大きく分けると、洗浄槽の中に品物を入れて洗うのと、品物に薬液をスプレーして洗う方法があり、洗浄時間は汚れの程度によって異なりますが、普通3~5分

程度で、その間品物は完全に液の中に浸っていなければなりません。

また液の温度は、処理物の汚れの程度や洗浄に用いる薬剤の種類によって異なりますが、一般には70~90°C前後で行います。

ここで注意しなければいけないことは、温度管理は勿論のこと、液を連続で使用すると

水分が蒸発し、濃度に変化が生じてくるので、ときどき水や液を補給し、濃度や水位を一 定に保つようにしなければなりません。

また、洗浄によって汚れた液や浮遊物は槽外へ取り出せるような設備を設けることも大切です。

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