top of page

金属面の表面調整

金属製品は、木製品と違い天然のものをそのまま用いるのではなく、何らかの形に加工 されています。したがって、金属の表面にできたさびや黒皮(ミルスケール)はただ単

に、ゴミや汚れが付いてできたものではなく、化学的に生成されたものといえます。

たとえば、鉄のさびは次のようにして発生するといわれています。




鉄は空気と水の作用によって、その表面がまず第一水酸化鉄となり、その反応が更に進んで第二酸化鉄となります。そして鉄の表面に新しくできた第一水酸化鉄とさらに第二水酸化鉄まで進んだものとが入り混じってお互いに反応を進めながら、どんどんさびが進行します。それゆえ、金属塗装の第一歩は、この表面の処理をどうするかということから始まるといってもよいでしょう。金属の表面処理は大きく分けると図5-3のようになり、その一つは表面処理で、もう一つは素地調整です。




素地調整というのは、ベーパー研ぎと同じで、素地加工からくる凹凸などを取り去って平滑にし、いつでも塗装できる状態にすることです。表面処理と汚れやさびなどを取り除くことで、図5-4のように3つに分けられます。




脱脂は、油や汚れを取るための洗浄と脱錆には酸洗いなどによる方法と、サンドベー バー、ワイヤーブラシなどによる物理的な方法、そして防錆には長期間できるだけさびが発生しないように塗料や化成処理で処理する方法があり、それぞれ適したものを選ばなければなりません。図5-4は、金属塗装の場合の初めから終りまでの全工程を示していますが、これは全部行なわれるとは限らず、これのうちどれを取りあげ、どんな組合せ工程で作業を進めて いくのかは、そのときの素材の状態、つまりさびの発生状況や素地の凸凹製品の形状、用途、使用される塗料や塗装方法によって異なってきます。

たとえば、被塗物が単純なものでは、溶接などによって生じた後処理はほとんど必要なく、パテやサーフェーサーなどの下地処理も必要ありません。そのうえ、合成樹脂を中心

とした性能のよい焼付塗料の出現により、いまでは薄膜の防錆処理とともに、ワンコートシステムで仕上げる場合が多くなっています。

したがって、塗装工程の決定にあたっては、素材の材種と素材の仕上り状態、製品の用途や形状などをよく考え、それぞれにふさわしい材料と処理方法を、図5-3から選び無

理のない作業を進めるようにしなければなりません。

閲覧数:5回0件のコメント

最新記事

すべて表示

素地研摩

Comments


bottom of page