樹脂塗料②

ポリウレタン樹脂塗料

ポリウレタン樹脂塗料は、硬化塗膜中にウレタン結合を有する塗料の総称です。したがって塗液中のプレポリマーにウレタン結合を含有しなくとも、塗膜形成過程でウレタン

結合を生じるものも含まれます。

市販されているウレタン樹脂塗料には大別して4種類があり、それらの塗膜形成要素は異なりますが共通した特長としては、付着性、耐薬品性、耐摩耗性にすぐれています。欠点としては黄変しやすいことですが、この黄変の原因は、ジイソシアネート化合物のベンゼン環構造に起因するので、脂肪族ジイソシアネートなどいわゆる無黄変タイプのイソシアネート化合物を使用すればさけることができます。しかし無黄変タイプも現在のところ高価につき、黄変、無黄変両種のイソシアネート化合物を併用しています。

1) 2液形ポリウレタン樹脂塗料 イソシアネート基(-NCO) を多数もつイソシアネート化合物溶液と、OH基を多数もつポリエステルブレポリマー溶液とを、塗装直前に混合して塗装する2液形塗料で、NCO基OH基が橋架反応してウレタン結合を生じます。このボリウレタン樹脂塗料は、付着性、耐薬品性、耐摩耗性にすぐれ、しかも速乾性ですが、NCO基は湿気の影響 を受けやすいので、これら塗料に用いる溶剤類は水分を除去した専用のシンナーを使用します。もちろん塗装するにあたっても水分に十分注意することが必要です。この塗料は木工用途料として木工品、床などの塗装に使用されるほか、船舶、化学工場設備などの防食塗装や自動車の補修用、皮革などにも使用されます。2液形塗料であるため可使時間に注意することが大切です。

2) ポリウレタン樹脂焼付け塗料

NCO基をフェノールまたはアルコール性OHでブロックしたイソシアネート成分とポ リエステル樹脂をビヒクルとする1液形焼付け塗料です。室温では安定ですが、焼付ける(約 180°C)と遊離NCO基を生じ、2液形と同様、ポリエステルのOH基と橋架反応して塗膜を形成します。電気材料の一部に利用されています。

3) 湿気硬化形ポリウレタン樹脂塗料

1液湿気硬化形ポリウレタン樹脂塗料は、ボリオールに過剰のジイソシアネートを反応させて末端にイソシアネート基を残した塗料で、塗装後、空気中の湿気により遊離したイソシアネート基が反応して硬化します。性能としては2液形ウレタン塗料に匹敵するほどで、木工製品のほか床材塗装に使用されています。

4) 油変性ポリウレタン樹脂塗料

油変性ポリウレタン樹脂塗料は、ウレタン化油ともウレタンアルキドとも呼ばれ、1液形で空気乾燥形です。同油長のフタル酸樹脂塗料に比べ、乾燥性、硬さ、付着性、摩耗性、耐薬品性がよく、また作業性もよく安価であるため木材塗装、とくに下地および床塗装などに多く使用されています。

エポキシ樹脂塗料

エポキシ樹脂塗料は他の塗料に比べ、密着性にすぐれており、耐薬品性、耐水性もよいのですが、耐候性に劣るという欠点から、外部の下塗りや日光の当たらない場所、薬品などに多く使われているタールエポキシ塗料は、エポキシ樹脂に歴青等のタールを加えたもので原順につけることができます。これらエポキシ樹脂の種類は、エポキシ樹脂に配合するビヒクルの成分の種類、顔料や溶剤、 施工方法などにより、その性能は千差万別で広範囲にわたります。エポキシ樹脂は、耐水性、耐薬品性、耐食性、 付着性がよく、これら性能上の特長を要求されるところに使用されますが、塗膜の黄変、曝露による光沢消失はまぬがれません。



閲覧数:2回0件のコメント

最新記事

すべて表示