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その汚れは? 洗浄Vol.6


洗浄のお話は今回で一旦最終回。

内容も洗浄の最終工程のお話です。

これまでのブログの内容をもう一度おさらいしておきましょう。

洗浄工程を確立するうえで大事な要素。

①汚れの特定「その汚れって何?どんな汚れを洗いたいの?」

⇒②洗浄剤の選定「どんな薬剤がその汚れを落とせるの?汚れによく似た成分の洗浄剤は?」

⇒③洗浄機の選定「最もコスパの良い洗浄方法は?」

⇒④乾燥「洗った後のトリートメントどうしたらいいのか?」

というわけで、最終回は洗浄後の乾燥工程のお話です。

洗浄液に浸漬したら汚れは落ちますが、製品に洗浄液が付着します。

せっかくきれいに洗ったのに乾燥工程がうまくいかないとこれまでの工程が台無しになってしまいます。

そのまま放置するとどうなるか?

水系の洗浄剤の場合は製品を腐食させたり、サビさせたり、ウオーターマークというシミを作ったりします。

石油系の洗浄剤は、いつまでの乾燥することなくシミや斑な模様を作ったり、そのあとの塗装などの表面処理工程で阻害要因になります。

それでは、乾燥方法はどのようなものがあるのでしょうか。

水は沸点が高くなかなか乾かない、石油系は加温すると簡単に発火したり爆発します。

当然洗浄液の特長を加味したうえで乾燥工程が設計されるのです。

以下は代表的な乾燥方法です。

1. 自然放置型の常温乾燥

書いて字のごとく、洗浄したらもうそれで終わり、ということです。

放置して液が蒸発してしまうのを待つというやり方です。

ラフな洗浄でも合格する部品や沸点の低い溶剤洗浄の場合はこれが最適です。

なにしろ乾燥設備が不要ですから、最も安く上がります。

2. エアブロー

圧縮エアを吹きかけて液切りする方法です。

これもコンプレッサーから圧縮エアを引っ張ってくればすぐにできるので比較的簡単に実現可能な乾燥方法ですね。

欠点はエアがかからない部分はいつまでも乾かない可能性があるのとエアによって一度飛散した液が製品の別の個所に再付着してしまうリスクがあります。

したがって次の項目の熱風乾燥とコンビネーションで乾燥工程を確立させるケースも多いです。

3. 熱風乾燥

工業用洗浄では極めてポピュラーな洗浄方法です。

熱風発生器やボイラーなどで熱風を作り出し乾燥炉内を加温して製品を乾燥させる方法です。

炉内の温度制御が必要となるため電気的設計が必須となります。

また前述の通り石油系の洗浄剤を乾燥させる場合は事前に防爆対策したり、万が一のために自動消火装置を設置したりする必要があります。

4. 赤外線乾燥

これは赤外線ランプによる乾燥方法です。

赤外線には大きく分けて、近赤外線・中赤外線・遠赤外線と3種類の波長があります。

それぞれに特徴があるのですが、いずれにせよ赤外線が発する熱エネルギーを有効に製品に当てて洗浄剤を蒸発させるという乾燥方法です。

ランプに寿命がありランニングコストがかかるのと赤外線が当たらなければいつまでも乾燥しないのが欠点です。

エアブロー同様に熱風乾燥と併用させる方法もあります。

5. 減圧乾燥

炉内の空気を抜くことで圧力を下げて乾燥させる方式です。

平地で水を沸騰させると沸点は100℃ですが、エベレストなど標高の高い山で沸騰させると沸点は100℃以下に下がるという原理をお聞きになったことがあるでしょうか。

この気圧と沸点とのメカニズムを利用した乾燥方法がこの減圧乾燥です。

乾きの悪い沸点の高い洗浄剤を選定した場合に採用されます。

前述同様、引火性のある洗浄剤を選定した場合は十分な防火安全対策が必要です。

6. ベーパー乾燥

水の場合は「湯気」で洗浄し、かつ乾燥させる方式です。

蒸留再生などで純度の高めた洗浄液を高温で温め、気化し霧のようなベーパー状態にして製品に当てて最終の仕上げリンスをするとともにペーパーの気化熱で乾かす方法です。

引火の危険性は前述の通りです。

7. 減圧ベーパー乾燥

上記の「減圧乾燥」と「ベーパー乾燥」の組み合わせで、実際にはこのコンビネーション乾燥を採用されるケースがほとんどです。

以上が乾燥方法の代表選手たちです。

結局どんな洗浄剤を選択するかで乾燥方法は決まっていくのです。

さて、これで洗浄についてのお話は一旦区切りとさせていただきます。

あらためてこれまでのブログ原稿に目を通してみると、洗浄方法、すなわち「洗うこと」って単純に思うけれど深くて面白い分野ですね。

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