塗料の性質
塗膜は通常20-30μの薄膜に過ぎませんが、要求される性質は多様で厳しいものがあります
つまり塗料、塗膜に要求されることは心理的性質(色、つや、作業性)から物理的(かたさ、たわみ性)、化学的(耐薬品性、耐溶剤性)性質など広い範囲にわたってます。
塗料の性質はその使用目的によって当然異なっていますが、一般的に次のような性質に備えることが大切です。
①1回塗りで厚い膜を形成するように、できるだけ高濃度、低粘度であること
②速乾性または低温硬化性
③平滑で光沢のある塗面の形成
④塗膜は硬く、しかも十分なたわみ性と付着性を有する
⑤塗膜は耐候性、化学抵抗が大きいこと
しかし、これら要求される性質は互いに相反することも多く、使用に際して、塗料の性質を考え、適材適所への利用が最も重要です。主な塗料について、次回、概要を説明します。
