塗料の樹脂(レジン)のあれこれ vol.3 アクリル編


今回はアクリル樹脂塗料についてお話します。

前回のブログではエポキシ樹脂塗料の特長についてお話しました。

耐熱性や絶縁性など、極めて優秀な機能を発揮するエポキシですが、数少ない弱点の一つが紫外線に弱くすぐに変色し劣化してしまうと述べました。

今回ご紹介するアクリルは正にエポキシの弱点をカバーする樹脂になります。

さてこのアクリル樹脂は以下の優れた特長を持っています。

(1) 透明度が高い

(2) 比較的硬い

(3) 紫外線劣化しにくい

(4) 他の樹脂と容易に変性できる

いかがでしょうか。

前回のエポキシとは異なりながら、アクリル独自の魅力を持っています。

このような特長を生かして、様々な用途で利用されています。

① まず透明度さや硬さを利用して、光学レンズのハードコートとして用いられています。


レンズの光透過性や屈折率(光学特性といいます)を阻害することなく擦り傷などからレンズを保護しています。

② 耐紫外線という性質からは、外壁材やエクステリアなど太陽光にさらされるものに塗装して紫外線劣化から素材を防いでいます。

③ 最後の他の樹脂との変性ができる、ということについては、まずアクリルの弱点をお話した方がいいと思います。

アクリル樹脂の弱点の一つは「熱硬化」です。

せっかくコーティングしても高い温度をかけないと樹脂が固まりません。

一般的には150~200℃ぐらいの温度を20~30分、かけ続ける必要があります。

ですから他の樹脂塗料に「アクリル変性させる」必要が出てきます。

例えば、シリコンと、あるいは、ウレタンと。

アクリル変性シリコン樹脂とか、アクリル変性ウレタン樹脂とか。

アクリルの良さを残しつつ、他の樹脂の強みを生かす。

塗料界のウィン=ウィンの関係ですね(笑)。

ウレタンは硬化剤を使った自然乾燥型樹脂ですから、ウレタンとアクリルのハイブリッドを「開発」すれば常温乾燥型でアクリルの強みを持った塗料が出来上がります。

いかがでしょうか。

アクリル樹脂塗料の奥深さ、面白さ。

そして「変性させる」という魔法。

少しでもこの面白さが伝わったら幸いです。

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