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シンナーの種類

シンナーは塗料をうすめて、塗りやすくするために用いるもので、各種の有機溶剤が混合されており、塗料の種別によって、それぞれに適したシンナーが作られています。一般的には次のものが市販されています。

・塗料用シンナー(ペイントシンナーまたはペイントうすめ液)

・ミネラルスピリット(脂肪酸炭化水素)を主成分としたもので、油性系塗料や油変性合成樹脂塗料(フタル酸樹脂塗料、合成樹脂調合ペイントなど)をうすめるのに使用します。一般向け家庭用塗料ではシンナーと呼ばないで、普通、うすめ液と呼んでいます。

・ラッカーシンナー (ラッカーうすめ液)

・エステル、 ケトン、 アルコール、芳香族炭化水素(トルエン、キシレン)などを主成分とするもので、ラッカーをうすめるのに使用します。塗料用シンナーより溶解力が強く、

乾燥が早く、特有の臭気があります。


各種合成樹脂専用シンナー 合成樹脂塗料には、それぞれの塗料に適した専用シンナーがあります。それぞれの塗料にみあったシンナーを使わないと、塗りにくかったり、塗料が分離したり、固まったりすることがあるので、メーカーの指定する専用シンナーを使用しなければなりません。


シンナーの取り扱い

シンナーは引火性があり、また溶剤蒸気を吸うと中毒を起こすことがあるので、取り扱いには注意が必要です。

また、作業場はもちろん火気厳禁としますが、スイッチのスパークによる引火もあるので作業場の電気設備はできるだけ防爆形のスイッチとします。


中毒作用としては、次のようなものがあります。

①中枢神経の麻酔作用

②内臓(肝臓,腎臓)の障害

③造血器官の障害..

④皮膚かぶれ、湿疹など

したがって、シンナーはなるべく皮膚に触れないようにし、また、室内の換気をよくして、溶剤蒸気がたまらないようにします。溶剤蒸気は空気より重く、室内低部にたまりやすいので室内下部のほうから換気するようにします。

近年多く用いられるようになった水系塗料は、水を希釈剤としているので引火や中毒の心配もなく学校や家庭での作業には好適です。


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