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壁面(コンクリート、モルタル面) などの素地調整

壁面(コンクリート、モルタル面) などの素地調整

コンクリート、モルタルなどはアルカリ性であり、石膏ブラスターも作業性を良くするため石灰を配合するのでアルカリ性です。また、これらの材料は施工時に多量の水を使用するので、一定期間相当量の水分を含有し、初期含水率が高く、アルカリ性であることが、コンクリートや塗壁類の大きな特徴です。

現場施工のコンクリート打ち放し面は、レイタンス、型枠離型剤、油、ゴミなど塗装に障害となる付着物も多く、また表面の平滑度も悪く、割れ、巣穴などの欠陥も多くなっています。一般に無機質系下地は多孔質で吸収率も均一でありません。工場製品の中には、そのままでは表面の強度が不足して、吹付け仕上げができない場合がありますので、壁面の素地ごしらえには、このような欠陥をよく知っていることが大切です。

特に乾燥は重要で、JASS18は「素地の放置期間は3週間以上とする。ただし素地の乾燥が十分であることを認めた場合、この放置時間を短縮することができる。」と規定しています。

含水率、アルカリ度の測定は、含水率計、PH試験紙、PHコンパレーターなどで行います。

3週間で表面のアルカリ度はおおよそPH9.5 ~10以下、気乾含水率は6%前後となります。

下地の乾燥が不十分なとき施工すると、正常な塗膜の付着強度が得られないばかりでなく経時変化とともに下地のアルカリ分、水分の作用によって、塗膜にエフロレッセンス (塗膜に白い結晶が析出する現象)、ひび割れ、はがれ、ふくれを生じる原因となりますので、正しい測定をし、施工することが大切です。

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